- 人は、朝外に出て、学校や職場に出掛けて、様々なストレスに晒されて、帰宅します。あるいは家事に追われて、忙しく働きます。でも、夜になったら、家族と一緒にご飯を食べたり過ごしたりして、今日の出来事を話して、愚痴を言ったり、憤ったりして、ぐっすり寝てリセットして、また、翌朝、外に出て行きます。こういう生活は実はとてもメンタルにとって重要だと思っています。ますます複雑化していく社会環境にあって、「家族」はとてもとても大切な存在であり、これから最も重要なキーワードになっていくと思います。
- 家庭内に離婚問題を抱えてしまうということは、日中の様々なストレスによりダメージを受けても、家の中で回復させることができず、逆に増幅させてしまうことにあろうかと思います。これはかなり人にとって苦しいことだと思います。実際に、相談に来られる多くの方々は、長年配偶者のDV、不貞、モラルハラスメントで、家の中でストレスを募らせてきたという方が多いのです。
- このような状況になって相談する相手は母親という方が非常に多いですが、その母親が言うことは「我慢しなさい。私もそうだった。」など、離婚の決断を鈍らせることが多いと思います。母親の育った時代は、忍従が美徳とされていたのかもしれませんが、そういうアドバイスが多いです。
- 友人にアドバイスを求める方も多いですが、友人は貴方の味方です。実は相談者が望む方向を励ますアドバイスが多いです。例えば、離婚に躊躇しているということを話せば、離婚しない方が良いとアドバイスをくれることが多いのです。
- 自分の置かれている状況がどのような状況なのか、離婚したらどうなるのか、離婚しないで我慢していたらどうなるのかについて、客観的な意見を聞いてみるのが離婚問題で重要だと思います。そのためには、弁護士に一度話を聞いてもらうことが良いと思います。
- 私がお話を聞いて、破綻まで行っておらず、修復の可能性がある場合には、夫婦円満調整の申立をして、夫婦関係を回復したという方もいらっしゃいますし、破綻して回復せず、むしろこのままだとメンタルに問題が生じると思われるケースでは、離婚の道筋を説明させていただいています。