- 離婚問題で相談に来られる方の中には、長い間婚姻費用をもらっていない状態の方
- がかなりの割合でいらっしゃいます。実務上は、婚姻費用は請求行為があった時からと扱われているのが実務です。では、請求してこなかった婚姻費用はどうなるのか。残念ながら、認めてもらえません。ここは、子であれば当然に遡って請求できる養育費との大きな違いです。ですから、婚姻費用は実際に支払ってもらえなくても請求することが大事です。そして、それを証拠に残すこともさらに重要です。
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- 女性の方が兼業主婦や専業主婦で、収入が夫より圧倒的に少ないという典型的事例では、婚姻費用は、女性の立場からすると、離婚に向けた話し合いを対等に行う上で極めて重要な武器になります。また、別居を考えているなら、婚姻費用がどの程度になるのかをきちんと把握しておくことが大事です。
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- 婚姻費用は、裁判所で公開されている表で一般的には出てきますが、子どもの数や住んでいる家の負担などの要素で修正して考えることが必要ですから、別居を考えているなら、その前に一度弁護士と相談することが大事だと想います。
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- 別居後どのような生活が待っているのか、どのように離婚手続が進行していくのかは、離婚事件を担当した経験のある弁護士に尋ねるのが一番だと思います。当職事務所では、別居に悩んでいる女性の方には、別居前から相談にのっております。
- 参考 婚姻費用 離婚訴訟の受任概要
大通公園の薔薇・・・12丁目の薔薇がちらほら咲き始めています。この時期、通勤でここを通るのが楽しみです。