数年前、サハリンの弁護士と北海道の弁護士の交流会があり、初めてユジノサハリンスク(旧豊原)を訪れた。サハリンの弁護士の方々に招待され、郊外の湿地に出かけ、野外で食事をした際、三平汁が振る舞われた。仕度をしてくれたのは、残留日本人の女性の方であった。
三平汁は小さい時、母の実家でよく食べたが、あの時と同じ味がして、本当に懐かしかった。サハリンには今でも多くの日本人や韓国人の方が残留して暮らしているとのことだった。その方の作った料理は、戦後、全く変わることがなかったと思わせる味だった。
2020.11.20